【心を理解しよう】上手く行く時、行かない時に起こっている事
今回は「上手く行く時」「行かない時」に心と体で起こっている事を説明します。
これは「ゾーンに入る」時の考えに通じているので、
是非参考にしていただければ幸いです。
はじめに
例えば、10m先のコーンにボールを蹴って当ててみてください。
多くの方はコーンにボールを当てる事が出来ると思います。
この「ボールを蹴って当ててみてください。」のルールに
「もの凄くゆっくりボールを蹴って当ててみてください。の新しいルールを付け加えます。
この「もの凄くゆっくり」とルールを付け加えると、何故か難易度が上がると思います。
体の中で起こっている事
最初のお題の「ボールを蹴って当ててください。」は、
普段自分がやり慣れている体の「自然な作業」なので、
何も考えずに10m離れたコーンに当てる事が出来ると思います。
これがゾーンの考えの入り口です。
2つ目のお題である「もの凄くゆっくりボールを蹴って当ててください。」は、
普段自分がやり慣れていない体の「不自然な作業」なので、
ゆっくり蹴っているはずなのに、難易度が上がります。
これがスランプの考えの入り口です。
この「自然な作業」と「不自然な作業」ってどうして起こってしまう?
心の中を知ろう
まず、行動を司るのは心(考え)になります。
心の中には「感覚の自分」と「理論派の自分」が存在します。
【感覚派の自分】
普段、自分が「自然に行えている部分」です。
※例えば「ボールを止めて、蹴る」「リフティング」等の
何も考えずに普通に出来ている「自然な作業」を司る部分です。
【理論派の自分】
「考える部分」です。
※例えば「このフェイント抜けるんじゃない?」
「なんで上手く行かなかったんだろう?」等の
いい意味ではチャレンジ精神があり、悪い意味では考えすぎてしまい、
「不自然な作業」を生じさせる部分です。
実は上手く行ってない時は、
この「理論派の自分」が体の中で自然な作業を阻害し、
「不自然な作業」を生じさせている時なんです。
これがスランプの原因です。
「じゃ〜理論派の自分を追い出せば、上手く行くんじゃないの?」
↑この考えは間違いではありません。
理論派を追い出した時の良い例
例えば格上の相手と試合を行ったとしましょう。
相手は強いから「あーしよう」「こ〜しよう」と考えた挙句、上手く行かない時に、
逆に「吹っ切れてプレーした時」は結構相手に通用する自分がいる時ありますよね。
これが「理論派の自分」を追い出した時の良い例です。
でも勝てないのは?
「感覚派の自分」は相手のレベルが自分と同等かそれ以下の時には通用しますが、
勝てない時は、自分のプレーの器が相手よりも小さいからです。
この器を大きくする為に、
今まで自分の常識になかった新しい事を学ばなければなりません。
この「学」の為に「理論派の自分」が必要になります。
どれだけ自然体になれるか?
このブログでは戦術(手段)の事を記してますが、
その戦術(手段)に置き換えると、
自分よりも強い相手に勝つ為に新しい手段を取り入れ学ばなければなりません。
しかし取り入れている段階では上手くいきません。
それは、今までの自分の感覚にないモノ(新しい手段)を取り入れ、
自然な作業から「不自然な作業」になっているからです。
「上手く行かない」これって当たり前の事です。
逆に言うと、これが「上手くなる為」の作業が正常に働いている証拠です。
例えば、車で初めて行く所は、
「ここどこだよ?」「どーやって行くんだよ?」と考えて行くと思います。
これは今まで自分に無い感覚を取り入れている途中なので、
カーナビを使っても道を間違えたりします。
いわば慣れていない不自然な作業にあたります。
しかし何回も通っているうちに道を慣れてしまえば、
カーナビを使わず考えなくても、その目的地に辿り着きます。
この様に今までにない感覚でも「慣れる」事により「自然な作業」になります。
「自然な作業」になれば、考えずともオート(ゾーンに入った状態)で、
プレーにできる様になり、上手くなったと言う事です。
今、上手く行っていなくて悩んでいても、それは「上手くなる前兆」なので、
取り入れているモノが繋がった時、
今よりも「上手く」「楽しく」プレーできるので、頑張ってください。