【フットサル】「巧い」けど「戦術・知識がある」けど試合に出られない人。

今回は「上手いけど」「戦術・知識がある」けど試合に出られない選手のお話をさせていただきます。

「なんで俺は使われないんだ」
「あいつが出てる意味が解らない」
「あいつより俺の方が上手い」
「あいつより戦術を知っている」そう思った事があると思います。

結論からお話すると、とんでもなく上手ければ試合に出続ける事は出来ます。

「上手い」けど「戦術を知ってる」けど試合に出られない選手は、
「上手さ」と「知識」を勘違いしている方が多いです。

考えを整理する。

「俺はあいつよりもテクニックがある」
「俺はボールを取られない」
「俺はあいつよりフットサルを知っている」
「俺のやり方なら絶対上手く行く」=「試合に勝てる」ではありません。

フットサルは1人では解決できない問題が多々あります。
もしもそれが1人で解決できるなら貴方は試合に出続ける事が出来ます。

「テクニックがある」「知識」があるのは、悪い事ではなく個性として良い事です。
しかし それは、あくまでチームの一つのピースです。
得点に絡む事も出来るでしょう。
しかし失点に絡む事も多いでしょう。
プラスにも働くけどマイナスに働く時もある。
プラスだけならいいが、マイナスが続いたら?
ジョーカー的な役割では出場できるかもしれませんが、コンスタントに出場出来ません。

「上手さ」と「知識」とは何か?

1人で試合を決められる選手は「上手さ」や「知識」がある選手の一人ですが、
基本的には、個人の能力+仲間の能力を引きだしチームを円滑にし、
結果を導き出せるのが「上手さ」と「知識」です。

例えば、
「技術は無いが試合に出られる選手の場合」

①「自分は技術が低いから、ボールを持ちすぎない様にしよう」=自分の所でボールをロストしない(+)、味方がマークにつかれる前にパスをする(+)

②「パスを出したら前に抜けよう」=スペースが出来てパス回しが円滑になる(+)
上記は個人の能力低くても、ボールを持ちすぎず、抜ける事により、
パスを受けた味方がマークよりも優位(間合いや時間やスペースがある)に
プレーする事が出来ます。

※パスを受けた選手の技術があれば、より一層相手より優位にプレーする事は可能です。

これが技術が無くても自分の能力+周りの能力を引き出せる選手の一例です。

問題点

これは判断の問題で、
「技術」「知識」を過信している方は判断をするのがとても遅いです。

例えば、
【技術・対人の自信家】
抜群に上手ければ底辺から一人でドリブルしてゴールを奪えれば最高です。

出来るなら全部そうするべきでしょう。
しかし、それはとても難しいと思います。
ボールを持ちすぎる→周りもマークにつかれる→パスをして味方がとられる(通称:逃げパス)→ピンチもしくは失点

それは技術がある・対人が強いと言えません。

【理想家】
「俺だったらこう崩す!」
「絶対崩れる!」
出来るなら全部そうすべきでしょう。

しかし、攻撃のセオリーがあるように、守るセオリーも存在します。
自分の理想と違う所に味方もしくは相手がいる→考えてボールを持ちすぎる→周りもマークにつかれる→パスをして味方がとられる(通称:逃げパス)→ピンチもしくは失点

それは知識があるとは言えません。

上記の選手を図で表すとこんな感じです。

これはワンデー大会や個人参加フットサルでもよく見る選手ですが、
これらの選手と同等のレベルと言う事になります。

改善策

サッカーでもピッチの位置でボールを保持する法則はあります。

①自軍からセンターサークルの底辺 100%(確実に保持)
②センターサークルの底辺から相手陣地の半分 70%(保持多めのチャンスがあれば攻める)
③相手陣地の半分からゴール 50%(チャレンジと保持)

これがフットサルになるとサッカーよりも判断スピードが求められます。

①~②のエリアは相手の守備が整っていた場合に1発で崩せる事はほぼありません。

ここでは相手の守備が整っているので、
基本的にボールを持ち続ける理由は無く、角度をつける以外のドリブルはいりません。

ここでは、ボールを速く捌いて、抜けましょう。
抜け方は下記を参考にしてください。

抜ける事により相手の守備がリアクションをしてきます。

〇相手チームとしての守備のリアクション→マンツーなのか?ゾーンなのか?

〇相手個人の守備のリアクション→ついてくる間合いが近い遠い?受け渡しが曖昧なのか?

こちらが先にアクションをする事で、相手守備のリアクションを見る事が出来ます。

相手守備のリアクションを見て、
ゾーンディフェンスでもマンツーディフェンスでも崩しやすくなるパータンを掲載していますので、後はこのオフェンスのパターンを当て込んで行くだけです。

パターンを当て込んでいく中で②のエリア、③のエリアに侵入し
フリーでボールを貰えたり、相手がいても自分なら勝負出来そうだ!って時は
強気でドリブルやシュートを狙ってください。
※「技術に自信がある選手」は自分の「テクニック」が発揮される
 ポイントでは積極的にゴールを目指してください。

※前進する毎に本能濃度を上げるイメージ

まとめ

どんなに優れた技術でも、どんなに素晴らしい戦術も判断が遅ければ意味がありません。

相手の修正能力よりも早く実行する為に、
まずはエリア毎で考えを整理しプレーしてみてください。

①のエリアはシンプルに
②③エリアはその場の状況と自分の技量を当てはめたプレーを心がけましょう。

まずは上記から試してください。

勿論、「DFが出来る」「走れる」「止めて蹴る」が出来ての話です!