【フットサル戦術】ヘドンド※旋回「スペースを活かし合いゴールを目指せ!」

今回はフットサルチーム戦術の一つである「ヘドンド※旋回」をお伝えいたします。

フットサル戦術「ヘドンド※旋回」とは?

ヘドンドとはポルトガル語で「旋回」と言う言葉を指します。
味方(赤)4人がグルグル旋回しながらゴールを目指す戦術になります。

では一つづつ紐解いていきましょう。

右アラの動きと狙い

右アラの動き方は、以前お伝えした「ケブラ」「右アラの駆け引き」を
思い出していただければ入りやすいです。
※まだの方は「ケブラ」「右アラの駆け引き」をご覧ください。

例えば、右アラで相手の背後のスペースを奪いに行ったとしましょう。

ここで相手の背後が奪えない時は「ケブラ」をする事で、
パスをもらえる可能性を上げる事が出来ます。

右アラの駆け引き」でも例えてみましょう。

右アラの駆け引き」をして
背後と手前のスペースが使えない時は、中に行く事をお伝えしました。

実は、この「ケブラ」と「右アラの駆け引き」の
最終目的地は、一緒になります。

ここで味方C(赤C)にパスを出せたらパスを出しましょう。

ヘドンドの右アラの動きがこれになります。

フィクソの動きと狙い

右アラが上記の動きをするとサイドのスペースが空くので、
①ドリブルを選択。

ドリブルが無理な場合は、左アラ(赤B)に展開し、以下を狙う。

②対角パスでスペースを狙う。

ここでDF A(青A)がついて来た場合

③右サイドで「ドリブル勝負」もしくは平行でパスを受け「ウンドイス」を狙う。

ここで味方B(赤B)が「ピヴォ当て」「中央にパス」「ミラーパス」を狙った場合は、

④高確率でDFラインを突破できるので「ファーポスト」を目指す。

アラとピヴォの動きと狙い

左アラ(赤B)は上記の
「対角パス」「ピヴォ当て」「中央にパス」「ミラーパス」を狙います。

上記が無理な場合は、
左アラ(赤B)は中央にボールを運ぶ。
ピヴォ(赤D)が左アラ(赤B)の空けてくれたスペースに入る。
中央に入っていた右アラだった赤Cはピヴォ(赤D)の空けてくれたスペースに入る。
これを行う事により、最初の形に戻ります。

あとは上記で説明した項目を移動したポジション先で狙います。

全体の動き

上記の狙いも含め、全体の動きを簡単に図に記すと、以下の順路になります。

常に縦、横、斜めを狙い4人が上記の順路で動くのがヘドンド(旋回)になります。

ここで相手がマンツーマン、ゾーンディフェンスだった時の
それぞれの狙い所を説明します。

相手がマンツーマンディフェンスの場合の狙い所

相手がマンツーマンの場合、まずは積極的に右角を狙いに行きましょう。
ここでは相手のマンツーマンを逆手に取り、
赤Cは青Aをブロックする様に入ると、次の人(赤A)が右角を奪いやすくなります。

まずは右サイドは高い位置を積極的に狙いに行き、
相手に隙があれば「中央」もしくは「左の高い位置※ピヴォ当て」も狙いましょう。

相手がゾーンディフェンスの場合の狙い所

相手がゾーンの場合も場合も一緒で、まずは右角を狙いに行きます。
右の角を狙う事により、相手フィクソ(青D)に
「赤Cをケアすべきか?赤Dをケアすべきか?」2択をかけられ、
赤C、赤Dどちらにパスが通ってもチャンスになります。

ここで高い位置を取っている赤Cと赤Dにパスを出せない場合でも、
左サイドに展開し、動き直しをする事で違うチャンスが生まれます。

応用編

戦術は戦術どうして掛け合わせる事ができます。
例えば、今回のヘドンド(旋回)にイタリーを組み合わせてみましょう。

右アラ(赤C)がイタリーで横に入る。

【相手がマンツーマンの場合】

相手がマンツーマンの場合に右アラ(赤C)がイタリーで横に入り、
ディフェンスの青Aをブロックする事で、赤Aはドリブルで侵入する事が出来ます。

ドリブル突破が出来ない時でも。
右アラ(赤C)がイタリーで横に入りディフェンスの青Aをブロックする事で、
ヘドンド同様に相手の背後のスペースを奪う事が出来ます。

【相手がゾーンディフェンスの場合】
相手がゾーンディフェンスの場合でも、右アラ(赤C)がイタリーで横に動く、
ここでディフェンス青Aが横パスを切って来た場合は、
ディフェンス青Aの背後でボールを受け、
ターンしてドリブル、ミラーパス等の選択肢が生まれます。

上記の選択肢があるので、ディフェンス青Aが中を切って来た場合は、
逆サイドの赤Aに展開し、ウンドイスでディフェンスラインを突破する事が出来ます。

まとめ

今まで教えた戦術、これから教えていく戦術は、
相手のDFがマンツーマンだろうがゾーンディフェンスだろうが、
ヘドンド(旋回)の様に何かしらを選択すれば崩しやすくなります。
ヘドンド(旋回)は皆さんも大好きなクワトロに繋がっている戦術なので、
是非、ヘドンド(旋回)をチームで試してみてください。

また今回の戦術と戦術の組み合わせ(ヘドンドとイタリー)を行いうことで、
その元々の戦術の威力が倍増しますので、

その一つの戦術に問わられず、臨機応変に楽しくプレーしてください。

フットサルで大切な「二人組の関係」