フットサル【ボールが回らない】味方が遠くになってしまう現象「何が起こっているのか?」
今回はフットサルの攻撃時に味方が遠くなってしまう現象について説明と改善をお伝えいたします。
現象
フットサルの試合中に「あれ?味方が遠い」現象があると思います。
前に投げる、蹴るだけになってしまい「ボールが回らない」
これって何が起きているでしょうか?
要因
この現象は主に格上相手に対して起こります。
相手の圧をもろにくらい、「圧慣れしていない」「圧にビビる」「圧から逃げたい」等の理由から心理的に遠くにポジショニングをしてしまっています。
味方のポジションが遠くなる=ディフェンスはオフェンスの内側を守っているので、必然的に味方同士の距離感が遠くなりボールは回らなくなります。
何故ハマってしまう?
「相手の圧を緩和もしくは突破する為に抜けるんでしょ?」
「フットサルはパスを出して抜けないとハマる」これは間違いではありません。
では何故ハマってしまう?
オフェンス赤Cを例に例えてお伝えします。
ここで「DFの3ラインの構築」を思い出してみましょう。
♦️1stディフェンスが圧をかけ、オフェンスの前線に対してのプレー可能エリアを狭める。
♦️2ndディフェンスが狭まったプレーエリアをカバーリング。
♦️3rdディフェンスがその他をカバーリングする。
上記の様にディフェンスには狙いがあります。
オフェンスが1stディフェンスの圧をもらっている時点で、
プレー可能エリアが狭められ、裏のスペースを狙っても
そのコースは切られ数的不利の状況になります。
これが味方が遠くなり、ディフェンスにハメられてしまう要因です。
改善
では何をどうすれば良いのか?
「出して抜ける」の抜け方を変えてみましょう。
以前にもお伝えしましたが、パスを出して抜けるのには、
♦️縦方向の「エントラからの1,2,3」
♦️横方向の「エイトの片鱗」の2種類があります。
縦方向の「エントラからの1,2,3」を最初に選択する事は間違いではありません。
縦方向を目指す事により、通ればチャンスになります。
しかし相手が強い場合、もしくは格下の場合でも個人で上手い選手は沢山おり
「1stディフェンスの圧が素晴らしい」「2ndディフェンスのコースを切るのが上手い」があると、この縦抜けはハマる原因になります。
ここでは、横方向の「エイトの片鱗」を使いましょう。
横方向に抜ける事により、以下の効力があります。
①ディフェンス2人(青AとC)の間をドリブルで突破出来る。
②「2人組の関係」を築きやくなります。
この中への侵入や「2人組の関係」をディフェンスがケアをしてきた場合は、
逆サイドに展開しやすい。
パスを回しディフェンスとディフェンスの間を意識し味方に寄って行く事により、
味方の距離感は近くなり、遠くなる現象が無くなります。
また、相手が対処してこなければ中のスペースを奪いチャンスに成りえます。
中のスペースが奪えない場合は、相手がケアをして余計に内側にポジショニングしているので、逆サイドへの展開もしやすくなります。
サイドに展開するにも最初の状況では、
オフェンス赤Aのプレー可能エリアが限定されているので、
ディフェンス青Bは絞る必要が無く、横パスを狙える距離までアップし、
逆サイドのオフェンス赤Bに展開しても苦しくなります。
横抜けで改善した状況での逆サイドの展開は、
オフェンス赤Bのストレスやチャンスの幅が全く違います。
今回はフィクソの抜け方の例ですが、
アラの場合もダイアゴナルランでパスが通らないない場合。
ショートピヴォやイタリーを使い、
まずはディフェンスとディフェンスの間を意識して抜ける。
このディフェンスの習性(絞る、3ラインの構築)があるからこそ、
上記の戦術達が存在します。
距離感が遠くパスが回らないと思った時は、是非試してみてください。